アベンジャーズ

アベンジャーズ
あらすじ

神々の国アスガルド(Asgard)から宇宙空間に飛ばされたロキは、そこで遭遇した宇宙人種族、チタウリ(Chitauri)のリーダーと地球に侵攻することで手を組む。地上では、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーが、部下のマリア・ヒル(Maria Hill)とともに、緊急事態に陥っている研究施設を訪れていた。そこでは、エリック・セルヴィグ博士が研究していた、無尽のエネルギーを秘めた謎の物体、四次元キューブ(Cosmic Cube)が暴走し始めていた。突如、ワームホールが開き、ロキが降臨する。ロキはキューブを奪い、手にしたコズミック・スピアでセルヴィグやクリント・バートン(ホークアイ、Hawkeye)を惑わせ、味方にして施設から脱出する。
世界滅亡の危機を前に、フューリーはヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」を召集することを決意する。女スパイのナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ、Black Widow)はインド・コルカタに派遣され、ブルース・バナー博士(ハルク)を連れ戻す。S.H.I.E.L.D.のエージェント、フィル・コールソンは、ニューヨークのスターク・タワー(Stark Tower)を訪れ、トニー・スターク(アイアンマン)にセルヴィグの研究資料を手渡す。フューリーは、70年の眠りから覚めたスティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)に対して、「世界を救え」と説得する。ドイツ・シュトゥットガルトに現れたロキは、ロジャース、スターク、ロマノフと対峙するが、あえなく降参する。その隙に、バートンはキューブの安定化に必要なイリジウムを盗んでいた。ロキの義兄、ソーはロキに地球侵略を諦めてアスガルドに戻るよう説得するが、スタークとロジャースに従い、S.H.I.E.L.D.の空飛ぶ空母、ヘリキャリア(Helicarrier)の中にある監獄にロキを閉じ込める。科学者のバナーとスタークは、キューブの位置を特定しようとする。
S.H.I.E.L.D.がキューブを地球外生命体からの攻撃への抑止力として利用しようとしていることを知ったアベンジャーズは激論となり、仲間割れする。その間、ロキに操られたバートンらはヘリキャリアを急襲し、エンジンを爆破し航行不能に陥らせようとしていた。スタークとロジャースは協力して停止したエンジンを再起動させようとする。爆発の衝撃で我を忘れて凶暴なハルクへと変貌したバナーはロマノフを襲うが、ソーが食い止める。バートンはロマノフに倒されて、ロキのマインド・コントロールから解放される。監獄から抜け出したロキは、ソーを代わりに閉じ込めると、コールソンを刺し殺し、ソーを監獄ごと空飛ぶ空母から地上に投げ出し、ヘリキャリアからの脱出に成功する。ハルクはS.H.I.E.L.D.の戦闘機を攻撃しようとして地上に落下する。S.H.I.E.L.D.はコールソンを失ったが、その死をきっかけにアベンジャーズは結束する。スタークとロジャースは、ロキの目的がアベンジャーズの打倒にとどまらず、その威力を見せ付けて地上に君臨することにあることに気付く。ロキは、キューブとセルヴィグが作った装置を使ってスターク・タワーの真上にワームホールを開くと、チタウリの艦隊を呼び寄せ、攻撃を開始する[7]。
反撃するアベンジャーズであるが、チタウリの波状攻撃にてこずる。ロジャース、スタークとソーは、バートンの助けも借りて、ニューヨーク市民を安全な地下に避難させる。再びハルクに変貌したバナーはロキを追い詰め、滅多打ちにする。スターク・タワーの屋上に到達したロマノフは、ロキのコズミック・スピアを使えばワームホールを閉じられることを目が覚めたセルヴィグから教えられる。一方、フューリーの上官たちは侵略を食い止めるためにマンハッタンに核ミサイルを打ち込むことを決定していた。スタークは発射された核ミサイルに飛び乗り、進行方向を曲げてワームホールを通してしチタウリの艦隊へと向かわせる。ミサイルがチタウリの母艦に命中すると、地上ではチタウリの兵士たちが動かなくなった。アーマーのパワー切れでスタークは落下するが、地表に激突する寸前、ハルクが受け止める。ワームホールはロマノフの手で完全に閉じられる。平和な日常に戻り、ソーはロキとキューブとともにアスガルドに戻る。アベンジャーズは再び必要とされる時に必ず戻ってくるとフューリーがヒルに語る。
主要登場人物のクレジットが流れた後、チタウリのリーダーが別の宇宙人と地球侵略について語るシーンが挿入され、さらに全クレジットが流れた後、アベンジャーズが食堂で黙々とシャワルマを食べるシーンがある。

キャスト

2010年のコミコン・インターナショナルでの『アベンジャーズ』キャスト勢、ジョス・ウィードン、ケヴィン・フェイグ。
括弧内は日本語吹替。
トニー・スターク / アイアンマン – ロバート・ダウニー・Jr(藤原啓治)
自らが発明したアーマーを使って世界平和を実現しようとする億万長者。父は、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に登場するハワード・スターク。ダウニー・Jrは『アイアンマン2』、『アベンジャーズ』を含む4つの作品に出演する契約をマーベル・スタジオズと交わした[8]。
スティーヴ・ロジャース / キャプテン・アメリカ – クリス・エヴァンス(中村悠一)
第二次世界大戦時に新開発された血清によって人間の限界までに肉体を強化された兵士。エヴァンスはマーベル映画、3作品への出演契約を交わした[9]。
ブルース・バナー / ハルク – マーク・ラファロ;ハルクの声:ルー・フェリグノ[10][11](宮内敦士)
ガンマ線を浴びたことにより、怒りや興奮によって怪物に変身してしまう天才科学者。ラファロはマーベルとエドワード・ノートンの交渉が決裂した後に出演が決まった[12]。またラファロによると、これまでのようなCGIではなく、『アバター』のストップ・アクション、ストップ・モーションキャプチャによって自分自身がハルクを演じるのだという[13]。
ソー – クリス・ヘムズワース(三宅健太)
アスガルド(Asgard)の雷神。ヘムズワースは複数の映画出演契約を交わした[14]。ヘムズワースとジョス・ウィードンが同じ作品に係わるのは The Cabin in the Woods に続いて二度目である[15]。ヘムズワースによると、『マイティ・ソー』での役作りのために多くの鶏肉、魚、ステーキ、卵を摂取しており、「僕の体重はほとんどタンパク質だよ!」と冗談にした[16]。
クリント・バートン / ホークアイ(Hawkeye) – ジェレミー・レナー(宮迫博之)
「世界で最も偉大な射手」として知られている弓の名人[17]。レナーはこの役は非常な身体能力を要求するものであり、身体トレーニングとアーチェリーの練習で出来る限りの準備をしていると述べた[18]。
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ(Black Widow) – スカーレット・ヨハンソン(米倉涼子)
厳しい訓練を受けたS.H.I.E.L.D.のスパイ[19]。ヨハンソンによると、ブラック・ウィドウは、ホークアイとともにスーパーパワーのない登場人物ではあるが、アベンジャーズの一員であることにかわりなく、紅一点ではあるものの、単なるお飾りではない、戦う登場人物だという[20]。
ニック・フューリー – サミュエル・L・ジャクソン(竹中直人)
諜報機関S.H.I.E.L.D.の長官。ジャクソンは『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などを含む9作品に同キャラクター役での出演契約を交わした[21]。役作りでは千葉真一が演じた、柳生十兵衛のキャラクターを取り入れた[22]。
フィル・コールソン – クラーク・グレッグ(村治学)
さまざまな作戦を監督するS.H.I.E.L.D.のエージェント[23]。グレッグはマーベルと複数の映画出演契約を交わした[24]。グレッグによると、コールソンはアベンジャーズを一致団結させるという重要な役柄を担うことになるという。また、コールソンがキャプテン・アメリカのファンであるという設定はウィードンのアイデアだという[25]。
マリア・ヒル(Maria Hill) – コビー・スマルダーズ(本田貴子)
ニック・フューリーと緊密に行動するS.H.I.E.L.D.エージェント[26]。未製作となった『ワンダー・ウーマン』の映画でもウィードンが一度候補に挙げていたスマルダーズは、モリーナ・バッカリンなどを含む数人の候補の中からこの役に選ばれた。彼女は計9本の映画への出演契約を結んだ[27][28]。
ロキ – トム・ヒドルストン(平川大輔)
ソーの義弟であり、物語の悪役。北欧神話に出てくる同名の神に由来している[14]。ヒドルストンによると、ロキはワームホールの彼方に消えるという屈辱を通して、前作よりも悪逆さが増したのだという[29]。ロキが抱く野望に関して、実在した独裁者と同じで、人類に彼を崇めさせることによって、争いがなくなり、ある種の平和をもたらすことができると考えており、同時に自尊心を満たすために無限のパワーを追い求めているのだと語った[30]。
これ以外には、ステラン・スカルスガルド(金子由之)が、『マイティ・ソー』に引き続き、ソーの友人で、ロキに操られて四次元キューブを研究している天体物理学者エリック・セルヴィグ役を[31]、グウィネス・パルトローとポール・ベタニー(加瀬康之)が、『アイアンマン』シリーズに引き続き、スタークの秘書で恋人のペッパー・ポッツ(Pepper Potts)役とアーマーに搭載された人工知能JARVIS(Edwin Jarvis)の声をそれぞれ担当した[32]。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2012年8月17日23時(日本時間)現在での最新版を取得。

Wikipedia』 『画像検索』 『Google検索』 『Amazon検索』 『youtube

マーベル・アニメイテッド・ユニバース【Blu-ray BOX】(期間限定生産)