土器

住んでいたところは
遺跡などが多い地区だった
道路を作るといろんなもので出てくる

学校の通学路で工事していたことがあり
そこで土器や埴輪みたいなものを
見かけたこともあった

学校にも自分の家の近くで
掘ったら出てきたという
土器を持ってきて
寄贈するという同級生もいた

俺は土器が欲しくなった
当時はまだパソコンなどはない
デジタルとは程遠い時代だった

「子供はまぶしい太陽と
汗臭い自然の中で遊びを見つけるのだ」

俺は
友人から土器の掘れる場所を聞き
早速掘りに行くことにした。

國〇神社という神社が近くにある
そこの神社へと上がる階段横の
土の部分に土器はあった

既に多くの人が掘ったのが
土の部分は横に掘り進められ
土器が見えている

土器は重ねて埋められてる。
細い木の枝を使って
ゆっくりと掘っていく

今だったら大きなスコップで
掘っていただろうが
その当時は
大事に大事に
土器を壊さないように
掘っていった

途中で割れてしまうこともあり
結局はきれいな形の土器は
手に入れることができなかった

結局ロれの土器ブームは
うまく取れないこともあり
1週間ぐらいで
終わったように思う

もう何十年も昔のことなので
記憶も曖昧で
取った土器をどうしたかも
覚えていない。